Bending Brooch


wgブローチ

今から20数年前の事、ある地下道で一人の男性と出会いました。その男性は彫金師、ご自身で製作したリングやアクセサリーをある街の地下道で販売していたのです。1ヶ月程前に、偶然この男性と再会しました。年齢は僕よりも上で大先輩にあたります。

 

写真はその大先輩が製作した僕のブランド名称Double Givingのブローチです。一本の針金状の金属を何の印も付けず、下書きやイメージ画を書くわけでもなくラジオペンチと手で曲げていく様は、神がかっていて、驚きの作業です。

とても真似のできる技ではなく、そして衰えない腕前に流石という声しかでませんでした。当初、現在企画していてこれから継続していく製品の前身ごろをとめるブローチにしようと考えていたのですが、何気なくお店に置いておくと「作ってほしい」という声がパラパラと聞こえてきました。

今回はそういったご希望があった事を考えて、今日その方に製作のお願いをしてきました。ただ、沢山製作をお願いする訳にはいかない為、今回は最大で15個の製作をお願いしてきました。ご予約を承れるリミットは9月25日早朝6時までです。

ご希望ありましたらこちらよりお申し込みください>>

(ご予約期間終了しましたのでリンクは外しました)

 

つくづく思う事は、こいった技術を持った方々が中々表舞台に立てないという事です。音楽で言えば、本当にギターと歌が好きで素晴らしい曲が作れるのに、ビジネスとしての売れ筋がなければ取り上げてもらえないような仕組みに問題があるのではないでしょうか。

あるいは、ユーチューブや動画サイトを使う事で認知度を上げる事は可能なのかもしれませんけれども、音楽が好きでそれしかやってこなかった人にとって、そこを一から勉強して・・というハードルが確実に存在しています。

「今はどんな時代?」と質問すれば、皆さんから得られる答えがあると思います。しかし、一方で時代が変わっても生き続けなければならない事だってあるはずです。それは、時代に付いていけないのではなく、ついていく必要が無いのだと僕は考えています。

僕のやっている事もそうかもしれません。「時代錯誤」だといって笑われるのかもしれません。しかし、それは遠い未来になってわかる要素を含んでいると思っています。その時代に受け入れられなかった絵や詩、映画、音楽が数十年先を言い当てていたとしたらどうでしょう。そして、そんな事は沢山今までにも起きているはずです。

もしあなたが、本当に眠らなくても夢中になって取り組める事があって、根気よく諦めずに続けていれば素晴らしいものを生むのだと思います。それは、その人にお金がある、ないという価値だけでは測れない大切なものなのではないでしょうか。

自分にできる事は限られているでしょう。しかし、あなたが当たり前にできる事が他の人にはできない事なのかもしれません。それは日常に潜んでいて、当たり前すぎて気づかない事だってあるでしょう。ある日、そんな事と出会った時にはそれを大切に育ててビジネス的過ぎない何かを一緒に取り組む事ができたら、その瞬間が最高の瞬間なのだと僕は思っています。

 

 

 

 

 

 

 


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