帽子と組み合わせ


帽子と組み合わせ

一昨年、お客様の依頼で製作したオーバーオールとハットのセット。チェックのウール生地を使い作りました。現在は帽子の製作を一時ストップしているのですが、縫製をお願いできる方が見つかった為、後日再開の予定を立てています。バッグとエプロンや、帽子とエプロンなど同じ生地を使っての製作をいくつかやらせて頂きました。こちらは打ち合わせをしておりますので、再開までしばらくお待ち下さい。

 

「価値を伝える」という事はとても難しい作業だと思います。逆を言えば価値が伝わりきっているブランドの製品は海外生産をして、安価なコスト、高い販売価格でも成り立っている時代です。何が本当かを考えた時にビジネスという枠で考えれば、製品より宣伝という事になってしまうのではないでしょうか。

優れた機能性を持つアウトドアウエアーは、ブランド力と機能性を持ち合わせています。ブームや世の中の流れも自然と触れ合ったりする事が挙げられる為、強いブランド力を保持できるのだと思います。しかし、単なるファッションはどうでしょうか。いくらコレクションをしっかりとこなしているブランドであっても、「それがどうした」という目線になってしまいます。

アウトドアのウエアーを企画するには素材の持つ機能性や開発力、そして何より山に登る用途であれば、企画する人がその実践経験がなければ作る事ができません。生地メーカーとの協力による機能素材開発にも膨大なコストがかかってしまう為、資金的背景をしっかり持っていなければ参入の壁は高いのではないでしょうか。

では、僕らの製作する服は何だと問われた時明確に答えられる事は、使う方の用途や生活を取り込んだ服となります。例えば、モノづくりに携わる人がエプロンが欲しいと言えばどんな機能性があれば便利なのかを伺います。その中で、あまり汚れない作業で店舗も兼ねているとなればウールの素材などでもつくる事をします。

エプロン

そういった背景を一言でわかりやすく説明する言葉を見つける事ができれば、今よりも少しは伝わりやすくなるのだと思っています。

そこそこのブランドとファストファッションと言われる店の製品がどこが違うのかわからなくなった今、何をやっているのか、どんなものをつくっているのかという「おまえは何者なんだ」という事が明確になってはじめて興味を持って頂ける時代です。

それをどうやって伝えるか。そして理解してもらうか。という作業は過去には無かった業務なのかもしれません。アパレルの業界でいえば需要と供給のバランスが逆転してから、あるいはインターネットが誕生してから、そこが最も大切な仕事になりつつあると感じています。

 

 

 


コメントする