ワンピースの製作


ワンピース

「キャサリン妃に憧れて」というご依頼で製作したワンピース。縫製は千葉在住の自身でもブランドを持つ女性にお願いしました。デザイン立案から、採寸、仮縫いを経て身体にピッタリなものが完成。大変気に入って頂き、現在色違い2着を製作中です。メンズと違い、打ち合わせから完成まで倍以上の時間がかかってしまいますが、ワンピースなどのご依頼もお気軽にご相談ください。

1920年代以降、世界的に「既製服」が作られるようになりました。大量生産・大量消費の始まりです。それ以前は注文服や、自分でつくるといった手法がとられていました。昔のファッション雑誌には型紙がついていたり、縫い方なども丁寧に書かれていました。

いつしか、洋服は選んで買うものになり流行という現象も起こり始めます。大量に生産したものを売りさばくには何らかの仕掛けも必要だった事と思います。そう考えると流行は誰かが仕掛けたものという位置になります。

国内では1960年代頃から大量生産の流れに拍車がかかったのではないでしょうか。わずか数十年で、洋服は溢れるほどの物量になりました。着るものをどう入手するかという事から始まり、現代ではそれが溢れかえり、アパレル不況という言葉が飛び交うようになりました。

注文服というと堅苦しいイメージと敷居の高いイメージをお持ちの方が大半だと思うのですが、僕らがやっているのは、大量生産以前の事を現代風にやっているだけの話です。商売、現代ではビジネスと呼ばれているのですが、そこを考えるなら本当に手間だけがかかり、生産コストも割高ですからビジネスには成りえないスタイルです。しかし、ビジネスには成りえないから大手も進出してこない場ではあります。

何故それをやるのかと聞かれれば、恒久的に持続可能な仕組みをつくる事だと答えるしかありません。時代や社会背景がどんなに変化しても、自分達と関わる周辺の人だけで出来上がるものですから大きな社会変動には左右されないのです。もちろんこの手法で大きな売上げを立てられるのかと問われれば、それはNGです。

そもそも、そういった売上げなどを重視するのであればこの手法など考えもしないでしょう。しかし、世界では沢山の在庫が売場を埋めるだけの為に作られています。煌びやかに思えるファッションの裏側でこんな記事さえ書かれています。「ファッションはとても汚い産業です」

「人がやらない事」にチャレンジする事は最も難易度が高く成功する可能性も低くなるでしょう。しかし、このブログにあげているように、少なからず需要があるものです。そして一番嬉しいのは、作る方々が最初は不安そうな顔をしているのを見かけますが、こうやって製品が出来上がってくると皆笑顔になります。そこには既製服では満足できない部分が緩和された自分だけの愛すべき一着があるからでしょう。

そんな洋服をお届けしたいと思っています。

 


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