メンズ仕立ての女性用


ladys

数ヶ月前にある女性のお客様からのご依頼で製作した3ピース。写真はベストのみとなりますが、同じ生地を使い3ピースで仕立てました。ベストとジャケットは「メンズライクなもの」という要望があった為、メンズの仕立てで打ち合わせを女性用に変更。パンツは、昔のビビアンウエストウッドの太めのパンツからパターンを作り製作しました。全てをお見せできないのが残念ですがバギー調のパンツを主体としたメンズライクなレディースのセットアップ。こちらは先月納品させて頂いた製品です。

女性の方にもこんなイメージでの製作ができますので、お気軽にご相談頂ければと思っています。ご依頼頂いた方は少し堅いイメージの職業の方、仕事ではなくプライベートで楽しめる、そして一生着れるようなものにしたいというご要望でした。

 

以前書いた「道の駅」での仕事。アパレルとは無関係な仕事です。沢山の方々が訪れる中で感じる事は、この業界で出てくるような沢山の横文字が馬鹿馬鹿しく思える一瞬です。きっと世の中はもっと簡単で、必要とされているか、必要とされていないか。ただそれだけなのではないでしょうか。

深く考えたりしすぎる事は難しさを呼びます。深く考える事は悪い事ではありませんが、それがみなさんに関係あるのかと言えばそうではないでしょう。この業界に関して沢山の記事が書かれていたり、数年前に出版された本誰がアパレルを殺すのか [ 杉原 淳一 ]にはアパレル業界の不振に関する事が詳しく書かれています。

世の中が成熟してきているのに、大昔の考え方で運営している多くのアパレル企業。僕がお店の営業時間を減らしてまで道の駅での手伝いを増やしている理由はこんな所にもあります。それはファッション雑誌を眺めるでも、良いお店を観にいく事でもありません。根本的に知りたい事は、人がどう考え、どんなふうに行動し、どうしたら知識のない世界で信頼してもらう事が出来るのかを知る為と、その現場でお店に来てくださる常連の方ではない、さっきまで知らなかった方々に接する接し方を学び直しています。

「店をやっている自分」そして「道の駅にいる自分」それは180度違う立ち位置です。もちろん、僕らもアパレルの端くれですから状況がいい訳ではありません。その手伝いで得られる収入は店の運営にも回しています。アパレルという業種の中にいて気づかない事をこの仕事は気づかせてくれます。それを活かして次の新しい形態をつくる事が目的です。

何をやっていても、何もやらなくても時間はどんどん過ぎていきます。そして、少なからず生きている以上この社会の一員であることは事実です。そのルールの中で自分という存在をどうやって知ってもらう事ができるか。これが今の課題ではないかと想いはじめています。

みなさんもそうだと思いますが、どんな状況に置かれていても諦めず進む意外ありません。そして、周囲からはいろいろな事を言われます。けれども、自分にしかできない事を突き詰めていくしかありません。僕にも、みなさんにも悪い所というのは必ず存在しています。それに気づく事ができれば、そこを直す事に注力するのではなく、悪い所に気づき、後は良い部分が輝いて悪い部分が見えなくなる程の輝きを得れば良いのではないだろうかと最近考えるようになりました。

創業した当時は32歳でした。常識さえ満足に知らないままの起業を経て良い時もありましたが、それは事業としての成功ではありませんでした。50という歳になった今、これからが本領発揮のタイミングだと思っています。洋服を仕立てさせて頂く事は、あなたの生活に寄り添う事でもあると思っています。人生の節目にスーツを仕立てる方も少なくありません。そんな仕事を僕にやらせてみて頂けるのであれば嬉しい限りです。

 

 

 

 

 

 

 


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